Velvet Dusk Valleyのルックブックには、必ず写真家の名前が入ります。これは最初から決めていたことです。服を「商品」として撮るのではなく、「編集物」として撮ることを大切にしています。その違いは何か、具体的に説明します。
写真家に名前をつける理由 ¶
ルックブックの写真は、写真家の仕事です。Velvet Dusk Valleyの服を着た人物が写っていても、その写真の質と視点は写真家のものです。名前を出さないことは、その仕事を見えなくすることだと思っています。Yuki Nakajimaとは2020年から一緒に仕事をしています。毎シーズン、撮影前に長い時間をかけて話し合い、どんな光の中で、どんな場所で撮るかを決めます。
撮影場所の選び方 ¶
スタジオでは撮りません。服が実際に着られる場所、つまり街の中で撮ります。路地、公園、駅のホーム、海沿いの道。場所は毎シーズン変えます。今シーズンは都内の路地と神奈川の海沿いの道で撮影しました。場所を選ぶ基準は、その服を着て実際に歩きたいと思えるかどうかです。
光の時間帯にこだわる理由 ¶
Velvet Dusk Valleyというブランド名は、夕暮れの光から来ています。撮影は基本的に夕方の光の中で行います。今シーズンは2日間かけて、夕方の2〜3時間だけ撮影しました。夕方の光は柔らかく、服の色と素材の質感が自然に出ます。人工照明を使わないことで、実際に着たときの見え方に近い写真になります。
アーカイブとしてのルックブック ¶
完売したコレクションのルックブックは、ウェブサイトのアーカイブページで公開し続けています。服はなくなっても、写真は残ります。2019年の最初のルックブックも今でも見られます。アーカイブを見ると、ブランドが何を考えてきたかが写真の変化としてわかります。これがルックブックを編集物として扱う理由のひとつです。
過去のルックブックはウェブサイトのアーカイブページでご覧いただけます。写真家のYuki Nakajimaのウェブサイトへのリンクも掲載しています。